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なぜRTX3060がRTX4060やRTX5060にVRChat用途で優っているのか

  • 執筆者の写真: NuNuPC NuNuPC
    NuNuPC NuNuPC
  • 9月2日
  • 読了時間: 4分

更新日:9月4日

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VRChat用途において、旧世代のグラフィックボードであるRTX 3060(12GBモデル)が、新世代のRTX 4060やRTX 5060よりも優れているとされる主な理由は、その圧倒的なVRAM(ビデオメモリ)容量にあります。


これは、VRChatというアプリケーションが一般的なPCゲームとは異なる、特有の負荷のかかり方をするためです。


VRChatはなぜVRAMを大量に消費するのか?

VRChatの快適さは、グラフィックボードの純粋な計算能力(コア性能)以上に、VRAMの容量に大きく左右されます。VRAMを「データを一時的に置いておく作業机の広さ」だと考えてみてください。


  • アバターとワールドのデータ量: VRChatでは、同じワールドにいる全ユーザーのアバターや、ワールドそのものの膨大なデータをすべてグラフィックボードのVRAMに読み込みます。


  • 多様なカスタムコンテンツ: アバターやワールドはユーザーが自由に制作しているため、最適化が不十分でデータ量が非常に大きいものが多数存在します。


  • 大人数でのコミュニケーション: 人が集まれば集まるほど、読み込むべきアバターのデータ量はどんどん増えていきます。


この「作業机」であるVRAMが足りなくなると、データをストレージ(机の引き出し)へ頻繁に出し入れする必要が生じ、これが激しいカクつき(スタッター)やフレームレートの急激な低下を引き起こすのです。


各グラフィックボードの比較

以上の特性を踏まえて、各グラフィックボードを見ていきましょう。


🥇 RTX 3060 (12GB):VRAM容量の王様

RTX 3060の最大の強みは、ミドルクラスのグラフィックボードでありながら12GBという大容量のVRAMを搭載している点です。


VRAMの余裕: 12GBの容量があれば、人が多いワールドやデータ量の大きいアバターが集まるイベントでもVRAM不足に陥りにくく、安定したパフォーマンスを維持できます。


コストパフォーマンス: 旧世代のため価格が落ち着いており、VRChatに特化して考えた場合のコストパフォーマンスが非常に高いです。


このため、多くのVRChatユーザーから「鉄板」や「最適解の一つ」として今なお支持されています。もっとも、Vram容量が8GB以内で済んでいる場合は、新世代GPUの方がFPSがでますが、VRChatでは画質設定を下げない限り、基本的にVram容量が8GBを下回ることがありません。


🥈 RTX 4060 (8GB):性能は高いがVRAMがネック

RTX 4060は、RTX 3060よりも新しい世代であり、コア性能や電力効率は向上しています。しかし、VRAMが8GBに削減されてしまいました。


VRAM不足のリスク: VRChatでは、状況によって簡単に8GB以上のVRAMを消費するため、性能を発揮しきる前にVRAM不足によるパフォーマンス低下が起こりがちです。「作業机が狭いため、本来の作業スピードが出せない」状態と言えます。


DLSS 3の効果が限定的: 最新技術であるDLSS 3(フレーム生成)は遅延を増加させる特性があり、リアルタイムのコミュニケーションが重要なVR体験では没入感を損なう可能性があるため、必ずしも有効とは言えません。


結果として、カタログスペック上の性能は高くても、VRChatでの体感的な快適さではRTX 3060に劣る場面が多くなります。


🥉 RTX 5060:VRAM容量に懸念


8GBモデル: RTX 5060は8GBのVRAMしか搭載しておらず、DLSS機能も限定的なためRTX 4060と同じくVRChat用途ではVRAM不足が懸念されます。


将来性への不安: VRChatのアバターやワールドは今後も高品質・大容量化していくことが予想されるため、現時点でVRAMが少ないモデルを選ぶのは将来的に厳しい状況になる可能性があります。


※RTX 5060 Tiモデルでは16GBモデルがあり、こちらはVRChatでも高い性能が期待できますが、価格帯が異なります。


まとめ

VRChat用のグラフィックボードを選ぶ上で最も重要なのは、「VRAM容量」です。※

※ただしこれはVramが12GB以下のモデルの話に限ります。これ以降のモデルではVRChatにおいて、Infinity Cacheを含む実効帯域幅はあまり効果を示さないです。メモリクロックとバス幅から計算できる物理的な帯域幅がはるかに重要です。


RTX 3060 (12GB)は、手の届きやすい価格帯のGPUの中では、その十分なVRAM容量により、VRAMを大量消費するVRChatの環境で安定したパフォーマンスを発揮できるため、新世代のグラボよりも優れていると評価されています。


RTX 4060 やRTX 5060(8GB)は、コア性能は高いもののVRAM容量がボトルネックとなり、VRChatではその性能を活かしきれない場面があります。


したがって、VRChatを快適に楽しむことを最優先に考えるのであれば、現時点でもRTX 3060の12GBモデルは非常に合理的で強力な選択肢と言えるのです。





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